外国で外国人女性と浮気

海外に在住している夫が現地の女性と浮気しています。日本での浮気なら夫や相手女性に慰謝料請求できるでしょうが、海外での浮気ではどうなるのでしょうか。

その国で不倫は罪になる?

不倫に対する法的な扱いは国によって異なります。イスラム圏やアフリカの一部の国では姦通罪が定められており、不倫は犯罪として厳罰が下されます。現代の日本では不倫は犯罪ではありませんが、幸福な家庭生活を送る権利を侵害しているという理論構成により民事上の不法行為とされています。慰藉料とは、不倫という不法行為によって生じた精神的苦痛に対する損害賠償なのです。

日本では、不貞を犯した配偶者のみならず、基本的には不倫相手にも慰藉料請求できます。しかし、不倫相手への慰謝料請求は国際的なスタンダードではないことに注意しなければなりません。不倫についての法的扱いは国によって異なりますし、アメリカの場合は州によっても変わってくるので注意してください。一般的に欧米では、貞節義務はあくまで婚姻契約の当事者である夫婦間のみに存在するものであり、第三者に過ぎない不倫相手に責任を問うという概念自体がありません。不貞行為に対し責任を負うべきは有責の配偶者のみという法体系の国では、法に基づいて不倫相手に損害賠償請求することはできないのです。

また、外国で何らかの法的根拠に基づき不倫相手への訴えを起こす際には、現地の弁護士を雇う必要があります。言葉の壁が問題となる場合には通訳等も必要でしょう。外国で外国人を相手に法的な争いをするのは、現実的に考えてきわめて難しいことを知っておかなければなりません。場合によっては、浮気相手の女性から夫が訴えられることだってありえます。法律に基づいて解決できればまだマシなほうで、女性の親族や筋のよくない仲間などが出てきたら夫の身に危険が及ぶおそれさえあります。あなたとしては法律によって正々堂々と戦いたいという気持ちがあるでしょうが、日本の常識は海外では通じないということを十分認識した上で対応を考える必要があります

外国での浮気調査は可能?

訴訟を起こす際には浮気の証拠が必要となりますが、証拠集めも厄介な問題です。日本で一緒に生活している場合でも証拠集めは容易でないのに、文化も言葉も生活習慣も価値観も異なる外国で証拠集めをするのは非常に困難なのは言うまでもありません。日本の調査会社に依頼することも可能ですが、渡航費など必要経費が膨れ上がることは覚悟しなければなりません。現地の便利屋などの業者に頼むという手もありますが、自力できちんと対応できる自信がなければ関わらないほうが無難です。

最後の手段は、現地の友人知人に頼み、証拠写真などを撮ってもらうことです。もし信頼できる人がいたら、ダメ元で頼んでみてください。

夫のみへの請求が現実的

外国では現地の法律が適用され、日本では日本の法律が適用されるのが基本です。日本でおこなわれた不倫には日本の法律が適用されるので、相手が外国人でも民法709条により慰謝料請求が可能です。それでは日本人である夫が外国で不倫をした場合はどうなるのでしょうか。

法律の国際的な管轄は非常に複雑でケースバイケースの面もあるのですが、外国在住であっても離婚等に関しては日本の法律が適用されると考えられます。よって、日本の裁判所に訴えを起こし、夫が日本に有する資産に対して執行したり日本法によって離婚したりすることは可能です。日本で浮気相手に対して訴えを起こし勝訴したとしても、実際に損害賠償を払わせることができなければ実質的な意味はありません。不倫相手の分も含めた額の慰藉料を夫に請求するのが最も現実的と言えるでしょう。

日本の法律が及ばない外国で、日本の法律が及ばない外国人相手と法的に争うことがどれほど大変かおわかりいただけたかと思います。浮気されないようたゆまぬ努力をすることが最も大切です。時間を作って夫に会いに行く、スカイプ等で頻繁に連絡を取り合うなどして、離れていても夫婦の絆が弱まらないよう心がけてくださいね

不倫は文化?扱いにお国柄が現れる

外国では、第三者である浮気相手には慰謝料請求できないことがあります。浮気の場所が外国でも離婚や慰謝料請求に関しては日本の法律が適用されますが、外国人である相手に慰謝料請求することはできません。相手に慰謝料を払わせることは非常に難しいので、相手への請求分も含めた額の慰藉料を夫に請求するのが最も現実的です。