幸せな離婚は入念な準備から

離婚とは、古いしがらみを断ち切り人生の新たな扉を開くもの。とはいえ衝動的に離婚してしまうと、後々後悔につながりやすいことも厳しい現実です。幸せな離婚をするためには、どんな準備をしておけばよいのでしょうか。

急いで離婚してもいいことはない!

離婚届浮気を重ねる不誠実な夫とは一刻も早く別れたくなりますね。しかし、そうした切迫感こそあなたの敵です。あなたに有利になるような離婚をするには、じっくりと万全の備えをすることがカギとなります。十分な準備をするには十分な時間が必要なのは言うまでもありません。離婚を決意したら早めに準備にとりかかりましょう。

いくらかかる?離婚後の生活費

生きていくうえで最も大事なものはお金です。身も蓋もない話ですが、それが現実です。離婚後は自分一人で生活を立てていかなければならなくなります。家賃や生活費など離婚後に必要となる支出と、夫からもらえるお金と自分で稼げるお金、諸手当などの収入を計算し、生活していけるかまずシミュレーションしてみましょう。

具体的な数字を検討してみることで、「もっとお給料の高い仕事に転職できるまで実家で暮らそう」など、とるべき手段が見えてきます

専業主婦は職探しから始めよう

離婚後の生活に最も必要なのは経済力だと言っても過言ではありません。離婚の際にもらえるお金をあてにしてはダメ。専業主婦の場合は特に、経済的自立を果たすことを最優先課題にすべきです。

いきなり外で仕事をするのが不安な場合は、まずパートに出てみましょう。本格的に就職する前の慣らしになりますし、職歴をつくることで就職もしやすくなりますよ。

夫婦の共有財産は早い段階で把握しておくべし!

金庫財産分与といって、結婚期間中に夫婦が築いた財産の原則2分の1を離婚時にもらうことができます。あなたが専業主婦でも2分の1をもらう権利があるので、きちんと請求しましょう。以下のような資産が財産分与の対象となります。

  • 現金
  • 不動産
  • 有価証券
  • 家具、家電
  • 年金
  • 退職金 など

注意したいのは、いざ離婚となったときに夫が財産を隠す恐れがあることです。財産の全額が把握できていないと、もらえる金額が減ってしまいます。財産隠しを防ぐために、夫に離婚を切り出す前に預貯金など資産を必ず調べておいてください

名義は誰になっている?

貯金や保険の名義を確認し、自分のものは必ず自分名義にしておきましょう。子供がいる場合、特にトラブルになりやすいのが学資保険です。夫の名義になっていると、満期になったときお金が夫の口座に振り込まれることになります。名義変更には現契約者の署名捺印が必要なので、あなたが勝手に変更することはできません。離婚を決めたら、名義変更の手続きをするよう夫を説得しましょう。

離婚後の住まいを確保しよう

部屋離婚や別居の際、実家に戻るという選択ももちろんアリです。希望に合う物件が見つかるまで、ウィークリーマンションに住むという手もありますよ。

別居~離婚までの生活費は夫に請求できる!

夫婦のうち収入の多いほうは、少ないほうを養う義務があります。別居中であっても夫婦でいる限りこの義務は続くので、あなたは別居から離婚までの間にかかる生活費を夫に請求することができます。これを婚姻費用分担請求といいます。請求すれば必ずもらえるので、別居を始めたらすぐに請求することをおすすめします。

できれば100万円は準備しておきたい!離婚資金

別居のための引っ越し費用や当面の生活費など、離婚の際にはまとまった額のお金が必要になってきます。お金がないと手も足も出ないという事態に陥りかねません。離婚資金として、できれば100万円ほどのお金を用意できると安心です。離婚を決めたら、パートを始めたりヘソクリをするなどして、少しずつお金をためていきましょう。

浮気の証拠があれば離婚訴訟に勝てる

証拠自分が浮気したくせに夫が離婚に応じないケースはよくあります。やり直したいと思っている、世間体が気になるなど、離婚を拒否する夫側にも様々な言い分があるでしょう。しかし、民法770条で浮気(不貞な行為)は法定離婚理由の一つと定められています。

協議や調停で離婚が成立せず裁判となった場合には、浮気の証拠がモノを言います。離婚を切り出す前に、浮気の証拠を必ず確保しておきましょう。

離婚を人生の再スタートに

離婚時には、決断しなければならないことや心配事が山のようにあり、家族や友人にもなかなか相談できません。場合によっては夫と戦わなければならないこともあります。経済的自立とともに、「新しい人生を自分で切り開いていこう!」という意志、いわば精神的自立も必要ですよ。

離婚前に経済的・精神的自立を果たすことが大事

計画離婚を決意したら、離婚後の生活をどうやって立てていくか具体的に考えてみましょう。離婚の際にもらえるお金と離婚後にかかる費用を計算し、生計を維持できるかしっかり検討してください。特に専業主婦は働き口を見つけ、経済的に自立することが重要です。

別居・離婚後の住まい確保や財産分与、浮気の証拠集めなど、あらかじめの備えをしておけば、スムーズに新生活をスタートさせることができます。何事も自分で決断し、自分の人生を切り開いていくという精神的自立も必要です。