経済力に不安の専業主婦、夫の浮気にどう対処する?

夫の浮気が発覚しても、経済力の弱い専業主婦はなかなか離婚に向けて動き出せないことがあります。かといって浮気を我慢し続けるのは精神的によくありません。離婚するにせよ、しないにせよ、専業主婦であるあなたにとってベストな決断をするために知っておきたいことを見ておきましょう。

離婚で受け取れるお金がある

お金夫と離婚することになった場合、どのようなお金をもらえるのかチェックしてみましょう。

  • ①財産分与

専業主婦であっても、結婚している期間中に夫婦が築いた財産の原則2分の1を請求できます。

  • ②慰謝料

夫の浮気により受けた精神的苦痛に対し慰謝料を請求できます。慰謝料の金額はケースバイケースですが、だいたい100万円~300万円の範囲と考えておけばよいでしょう。

  • ③養育費

未成年の子供がいる場合、子供の養育にかかる費用を請求できます。養育費の金額は一律に決まっているものではなく、夫の収入や子供の人数・年齢などから算出されます。

  • ④年金分割

離婚後、夫の年金の一部を請求することができる場合があります。

  • ⑤婚姻費用

婚姻費用とは結婚生活を営んでいく上で必要な費用のことを言います。収入の多いほうが多くを負担する義務があり、たとえ別居中であっても、結婚している限りこの義務があります

知っておこう!母子家庭が受け取れる助成金

申請母子家庭は国からの保護を受けることができます。受給には申請が必要なので、母子家庭のための助成金や手当について知っておきましょう。

  • ①児童手当

母子家庭で18歳未満の子供がいる場合に受給できます。

3歳未満:月額10,000円

3歳以上:第1、2子 月額5,000円/第3子以降 月額10,000円

  • ②児童扶養手当

子供が18歳になってから最初の3月31日がくるまで(高校を卒業するまで)受給可能

  • ③児童育成手当

18歳までの子供がいる家庭を対象に、子供1人につき月額13,500円を支給(所得制限あり)

  • ④特別児童扶養手当

精神または身体に障害のある20歳未満の子供の保護者が対象

  • ⑤遺族年金

国民年金や厚生年金の被保険者が死亡した際に遺族に対して支給

  • ⑥住宅手当
  • ⑦生活保護

居住地域や収入、家族構成などを基準に「健康で文化的な最低限度の生活」ができる額を支給

  • ⑧ひとり親家族等医療費助成制度
  • ⑨乳幼児・義務教育就学時の医療費助成

減免措置や割引を受けられる制度もあります。

  • ①所得税・住民税の減免
  • ②国民年金・国民健康保険の保険料の免除
  • ③交通機関の割引
  • ④粗大ゴミ等の処理手数料の減免
  • ⑤水道料金・下水道料金の減免
  • ⑥非課税貯蓄制度(マル優)
  • 預金・郵便貯金などの元本350万円までの利子が非課税に
  • ⑦保育料の減免

離婚のメリット・デメリットを冷静に見極めよう

選択夫の浮気を知った時、もう離婚するしかないという気持ちにもなりますね。でも、ちょっと待って。離婚すれば浮気夫と縁を切れるでしょうが、離婚によって今までの生活環境が激変することも事実です

いちど冷静になって、離婚によってあなたにどのようなメリット・デメリットがあるのか考えてみる必要があります。

どっちがお得?離婚と慰謝料請求

法律上、浮気は不法行為となります。夫と浮気相手による共同不法行為により精神的苦痛を受けたあなたは、両者に対し慰謝料を請求できます。ただし、慰謝料や養育費、財産分与などを受け取って離婚した場合でも、離婚しなかった場合より金銭的に損をしてしまう場合もあるので注意が必要です。

たとえばあなたが今まで夫から生活費として月に30万円をもらっており、10歳の子供がいるとします。子供が20歳になる10年後、あなたが手にできるお金はいくらになるでしょうか。

  • 慰謝料200万円、養育費として月10万円をもらって離婚する場合

慰謝料200万円+養育費1年分120万円×10年間=1400万円

  • 浮気相手から慰謝料200万円を受け取り、離婚はしない場合

慰謝料200万円+生活費1年分360万円×10年間=3800万円

一見有利な離婚条件とも思えますが、長い目で見れば離婚しないほうが経済的には得ということになります。離婚で損をしないためには、長期的な視点で考える必要があります

あえて離婚しないという選択肢もある

このように、夫の浮気があっても“あえて離婚しない”という選択肢もあることは頭に入れておいてください。いちばん大事なのは、感情に流されずあなたにとってベストな結果を生む道を選ぶことです。

妻というのは法律上でも実生活上でも、さまざまな意味で保護されている立場です。簡単に放棄せず、自分の権利を守ることも考えてみてくださいね。

あらゆる手を尽くして夫に浮気をやめさせよう

話し合いもちろん夫の浮気を我慢すべきというわけではありません。妻であるあなたは浮気をやめるよう夫と相手に要求する権利があります。「浮気をやめてもらう」という受け身のスタンスをやめ、堂々と要求しましょう

浮気相手の身元がわかっているなら、コンタクトをとってみるのもアリです。もしかしたら相手は夫が独身だと思いこんでいるのかもしれませんし、まともな人間であれば妻から連絡があった時点で浮気をやめるでしょう。いずれにせよ、妻からの連絡は相手にとっても夫にとっても強いプレッシャーになります。

経済力をつければ自信もついてくる

働く専業主婦も離婚後は自力で稼いでいかなければなりません。離婚を考えたら、パートタイムでよいのでまず仕事を探してみることをおすすめします。離婚後の生活をある程度シミュレーションできますし、何より自分に自信を持てます。

経済力をつけられれば人生の選択肢が広がります。生活が不安なあまり思うように生きられないのはさびしいですよね。離婚に踏み切るかどうか迷っているときは、まず仕事を始めてみることから一歩を踏み出してみませんか?

自分に力をつけて人生の扉を開こう

ドア夫の浮気が原因で離婚する際には、慰謝料のほか財産分割や養育費の支払いなどを受けることができます。慰謝料をもらえたとしても、長期的には離婚が金銭的に損となる場合もあるので、慎重に検討してください。

母子家庭には児童手当のほか様々な助成金制度や減免・割引制度があります。必要な制度をスムーズに利用できるようあらかじめ調べておきましょう。専業主婦で離婚後の生活に経済的な不安がある場合は、離婚前にまず仕事を探してみることをおすすめします。