浮気相手が外国人!泣き寝入りするしかない?

夫の浮気相手は外国人です。浮気は日本でのことですが、相手が外国籍の場合にはどのような扱いになるのでしょうか。相手に慰謝料を請求したり、実際に慰謝料を支払ってもらったりするにはどうすればよいのでしょうか。

日本での不倫なら慰謝料請求は可能

不倫は犯罪ではありませんが、民事上の不法行為にあたります。外国人なら何をやってもおとがめなしというわけがありません。日本で行われた不倫であれば、当事者の国籍には関わりなく日本の法律が適用されます。よって、不倫相手が外国人でも不法行為への損害賠償(慰謝料)を請求することは可能です。

弁護士法第23条の2では「弁護士は、受任している事件について、所属弁護士会に対し、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることを申し出ることができる」と定められています。相手女性のパスポートや在留カードの情報がある場合、23条の照会制度によって相手の身元等を外務省に照会することは可能です。外務省の回答が得られるかは確実ではありませんが、相手の身元が判明すれば慰謝料請求へ一歩近づけることになります。

ただし、慰謝料請求が可能であることと相手に慰謝料をきちんと支払ってもらえるかはまた別の問題だということに注意しなければなりません。

相手に慰謝料を払わせることはできる?

不倫は日本で行われたけれど、相手女性がすでに本国へ帰ってしまったという場合はどうなるのでしょうか。相手女性の帰国後も慰謝料請求の訴訟を日本で起こすこと自体は可能ですが、まず訴状を訳し現地の女性のもとへ送らなければなりません。あなたの訴えが認められたとしても、相手女性が慰謝料をすんなり支払うことはまずないでしょう。勝訴判決は単なる紙切れということになってしまいます。

相手女性が母国に資産を持っている場合でも、コスト面からみて強制執行は現実的ではありません。あなたと夫が離婚しなかった場合には慰謝料額も低く抑えられますから、費用対効果という意味ではメリットがないでしょう。つまり、相手に帰国されてしまったら、慰謝料を支払わせることは極めて困難というのが現実です。外国人の浮気相手にちゃんと慰謝料を払わせるには、相手が日本に滞在している間に決着をつけなければなりません。浮気の証拠をつかんだら、相手に逃げる隙を与えないよう迅速に行動してください。

日本国籍取得が狙いの場合は?

相手女性は単に夫と遊びたかっただけでなく、日本人男性との結婚による日本国籍取得を狙っている可能性もあります。相手女性はビザをとって日本で就労していると思われますが、ビザは期限が決まっています。一度帰国して再度入国するのは容易ではないので、相手女性はビザが有効なうちに日本国籍をとろうと焦っているのかもしれません。帰国前になんとか再婚へ持ち込みたいという思惑を利用して逃亡を阻止しましょう。相手女性と話し合いの場を設け、夫と別れてほしいと交渉することで時間を稼ぎ、水面下で慰藉料請求の準備を進めてください。

相手が帰国してしまったら慰藉料を払わせるのは難しくなりますが、とりあえず不倫はひと段落するはずです。もし夫と離婚する場合は、女性の分も含めた額の慰藉料を夫に請求すればよいでしょう。離婚は望まない場合は、早急に夫の目を覚まさせる必要があります。あなたが直接夫と話し合うより、義両親や夫の兄弟姉妹、友人などに説得を頼むほうがより効果的です。特に親族にとっては他人事では済まない問題であるため、夫を厳しく諭してくれるでしょう。外国人との浮気はなかなか難易度の高い問題ですが、冷静かつ賢く対処すれば必ず道は開けますよ。

慰謝料請求の可能性と支払いの実現は別問題

日本で行われた不法行為であれば、相手が外国人であっても日本の法律が適用されます。慰謝料請求自体は可能ですが、相手に実際に支払わせることができるかはまた別問題となります。相手が帰国してしまったら執行は極めて難しいことを念頭に、迅速に対応する必要があります。