夫と浮気相手への制裁、どこまでOKか知りたい!

自分をさんざん裏切り苦しめておきながら、何食わぬ顔で生活している夫と浮気相手。離婚するにしても、どうにも気持ちが収まりませんよね。不実な二人にしっかり落とし前をつけさせてやりたいものです。効き目抜群の制裁方法、やってはいけない制裁方法をチェックしておきましょう。

制裁は法律で許される範囲内で!

法律制裁は完全に合法でかつ効果的なものである必要があります。やってはいけない制裁方法とはつまり、法律に触れるような行為と考えればよいでしょう。たとえば、制裁法としてよく挙げられる以下のような行為は法律上OKなのでしょうか。

 

  • 夫や浮気相手の職場に乗り込む

夫の浮気相手の職場に乗り込み不倫を暴露してやるという制裁方法は、一度は頭をよぎったことがあるのでは? 相手に大恥をかかせることができ、あわよくば退職にも追い込めそうなものですが、実は法に触れる行為です。

 

不特定多数の人がいる場で不倫を公表し、相手の社会的評価を低下させることは刑法上の名誉毀損罪(230条)にあたる可能性があるほか、民事の名誉棄損で訴えられるおそれがあります。さらに社内で暴れたりしようものなら、会社の業務を妨害したということで威力業務妨害罪(234条)で会社に訴えられる可能性もあります。

 

罪に問われなかったとしても、職場の人たちがあなたに対して同情的だという保証はどこにもありません。社内で騒いだり醜態をさらしたりするようなことがあれば、「あんな奥さんだったら浮気に走るのも無理はない」と思われてしまうことすらあります。

 

  • 退職を強要する

いくらあなたが被害者でも、浮気相手を退職させることはできません。むしろ、職場での不倫暴露によって相手がクビに追い込まれた場合、そのぶんの損害賠償請求をされる可能性もあります

 

  • 夫や浮気相手の職場に電話し不倫を暴露する

名誉棄損、プライバシー侵害になる可能性があり、浮気相手から損害賠償請求される可能性があります。

 

  • 不倫写真をばらまいたりインターネットにアップしたりする

名誉毀損罪や侮辱罪、内容によってはわいせつ物頒布等の罪に問われるおそれがあります。

 

〈内容証明郵便はグレーゾーン〉

封筒職場に内容証明郵便を送るのがセーフかどうかはなかなか微妙なところです。相手と連絡を取る必要があるのに住所がどうしてもわからない場合には、職場への送付はやむをえないといえます。しかし、報復目的でわざと職場宛てに、しかも他人の目に触れるような形で送ると、名誉棄損になるおそれがあります。

 

合法かつ効果てきめんな制裁方法

アイディア一般的(?)な制裁方法の多くが法的にはアウトである可能性が高いことがお分かりいただけたかと思います。でも、制裁をあきらめるのはまだ早い! あなたは夫と浮気相手に不法行為(浮気)による損害賠償請求をする権利を持っています。合法的にお金を払わせることができるのですから、この権利をフル活用しない手はありません。

 

現実問題として、まとまった額のお金を請求されるのはとてもこたえるものなのです。ばっちり証拠をそろえ、なるべく高い慰謝料をとって、夫と浮気相手を大いに困らせてやりましょう。

 

証拠なしでの制裁は絶対にダメ!

証拠集め制裁を実行に移す前に、浮気の証拠確保と浮気相手の確定が絶対に必要です。浮気があなたの勘違いや思い込みであったり、相手を人違いしたりしている可能性もなきにしもあらずだからです。無実の相手を攻撃した場合、あなたのほうが加害者となってしまうだけでなく、場合によっては恐喝罪など刑事責任を問われるおそれがあります

 

また、証拠がない状態では浮気を客観的に証明することができません。浮気が事実であったとしても、あなたの妄想だと判断されてしまう恐れがあります。慰謝料請求も認められなくなる可能性があるので、必ず浮気の証拠を確保しておいてください。

 

陰湿な仕返しはかえってあなたを不幸にする

不幸ある人は離婚後も夫の浮気相手を監視し、相手に縁談が持ち上がるたびに、不倫をしていた過去を結婚相手に知らせて縁談を壊すという嫌がらせを繰り返しているそうです。こうなるともはや完全に、被害者・加害者の立場が逆転します。

 

法に触れはしないけれど人間としての品位を落とす仕返しというものもあります。いやしく陰湿な嫌がらせを続けることで、自分が得られるものはありますか? 嫌がらせを繰り返すほどにみじめになるだけではないでしょうか。

 

あなたが幸せになることこそ最高の復讐!

幸せ過去に固執している限り未来はやってきません。世の中には素敵な人がたくさんいるのに、ろくでもない夫や浮気相手にばかり目を向けていては、人生を無駄にしているというものです。

 

人を裏切るような人間のことはきれいさっぱり忘れてしまいましょう。今後の人生であなたがより素晴らしい人たちと巡り合い、幸福を手に入れることこそが最高の復讐です。

 

正々堂々と慰謝料請求しよう

堂々浮気相手や夫への制裁行為は合法なものであることが鉄則です。法律で許される範囲を逸脱した場合には刑事上の犯罪や民事上の不法行為になる可能性があり、相手から訴えられたり損害賠償請求をされたりするおそれがあります。

 

証拠がないまま制裁行為に走ってしまうと、無実の相手を攻撃することにもなりかねません。また、客観的に不貞行為を証明できないと慰謝料請求も認められません。必ず十分な証拠を確保してから制裁を実行してください。