婚活サイトで浮気の相手探し?

夫が婚活サイトに登録していることが発覚しました。独身と偽って何か月も女性と交際しているようです。夫に聞いたところ「婚活サイトで女性とやり取りをしていたけれど、今は会ってもいないし、体の関係もない」と言っていますが、実際にはまだやり取りをしているようです。このような場合にはどうしたらよいのでしょうか。

既婚者が婚活サイトを利用する2つの目的

婚活サイトや婚活パーティーには真面目に結婚相手を探す独身男女しかいないはずなのに、現実には既婚者が混じっていることがあります。結婚相談所であれば、入会時に身分証明書やいわゆる独身証明書の提出が義務づけられているので、既婚者が紛れ込む可能性は非常に低いと言えます。しかし一般的な婚活サイトや婚活パーティーでは、きちんと本人確認や独身確認を行っているかは運営会社次第というのが実状です。パーティー参加時やサイト登録時に運転免許証など本人確認書類のコピーを提出させる会社もありますが、独身証明書の提出は必須としていないことがあります。チェックの甘い婚活サイトなら、既婚者でも独身と偽って簡単に登録することができるのです。

それでは、夫は何を考えて婚活サイトに登録したのでしょうか。可能性が高いのは次の二つです。

1. 知り合った女性と肉体関係を持つため

婚活サイトや婚活パーティーに参加する女性は積極的に男性との出会いを求めています。婚活女性の中には、結婚を焦るあまり前のめりになってしまい、知り合って間もない男性と肉体関係を持ってしまう人もいます。不届きな既婚者にとって、落としやすい婚活女性は格好のカモなのです。

2. 再婚相手を探すため

夫があなたとの離婚を望んでいる場合、次の相手を確保してから別れを切り出そうと考えている可能性があります。夫にとっては家事などをしてくれる女性がずっとそばにいてくれたほうが都合がよいので、女性の切れ目をつくりたくないためです。

1、2のケースのほか、妻以外の女性とやりとりをすることで息抜きしたいだけという可能性もゼロではありません。ただし、一般的な出会い系サイトではなくあえて婚活サイトを選んでいるという事実を考慮すると、単なる息抜きである可能性は低いでしょう。

相手女性に慰謝料請求はできる?

夫がサイトで知り合った女性と肉体関係を持っていたとしても、相手女性に慰謝料請求できるとは限りません。慰謝料請求できる要件のうちの一つは、相手方の故意・過失があることです。つまり、既婚者と知っていた場合(故意)、もしくはちゃんと注意していれば既婚者だと気づいたはずなのに必要な注意を怠った場合(過失)でないと慰謝料請求はできないのです。

あなたから見れば相手女性も不倫の共犯者に見えることでしょう。しかし一度落ち着いて、相手女性の立場になって考えてみてください。そもそも婚活サイトは、利用者は皆独身だということを大前提に結婚相手を探す場です。相手女性はよいお相手を見つけるために日々がんばって婚活していたはずです。ところが、「この人いいな」と思ってやり取りを始めた相手が実は既婚者だったというわけです。夫との付き合いが長くなれば、いずれ彼女も何かおかしいと気づきます。だまされていたと知ったら、彼女は男性を信じることができなくなり、婚活自体が怖くなってしまうかもしれません。もし肉体関係を持ってしまっていたのなら、ダメージは一層深いでしょう。結婚したいという純粋な気持ちを利用された彼女こそ最大の被害者ではないでしょうか。一方的に相手女性を責めるのがはたして妥当なことか、冷静になって考えてみる必要があります。

夫は結婚詐欺に問われるの?

結婚詐欺とは、結婚をほのめかすことによって相手から金銭をだまし取ることを指します。夫は相手女性から金銭を受け取っているわけではないので、結婚詐欺に問われることはありません。

ただし、夫が結婚をちらつかせて肉体関係を持っていた場合には、相手女性から貞操権の侵害を理由に慰謝料請求される可能性があります

あなたが今すべきこと

一般的な婚活サイトでは、既婚者など不正利用者を通報する窓口を設けています。すぐに通報し、夫が既婚者だということを伝えましょう。あなたの主張の裏がとれれば、夫のアカウントは直ちに削除され、夫は不正利用者としてブラックリストに載るはずです。相手女性にも連絡すれば、とりあえず夫とのやりとりはやめてもらうことができるでしょう。以上が応急処置となります。

夫がいま利用している婚活サイトは使えなくなりますが、婚活サイトはたくさんあります。また他のサイトに登録し、女性とやりとりを始めないという保証はどこにもありません。婚活サイトはもうやめるという夫の言葉を信用することができますか? 妻であるあなたや婚活女性の気持ちを踏みにじって浮気しようとした夫と今後も夫婦として生きていけるか、自分の心に問いかけてみてください。

離婚や慰藉料請求を考えるのであれば、夫の不貞行為の証拠が必要になります。不貞行為とは配偶者以外の者と肉体関係を持つことなので、既婚者の身で婚活サイトを利用すること自体が不貞行為にあたるわけではありません。離婚訴訟や慰謝料請求をするには、夫がよその女性と肉体関係を持ったことを証明できる証拠が必要になります。利用者の個人情報の開示請求に応じるかはサイト運営会社のポリシー次第ですが、離婚裁判に必要ということであれば応じてもらえる可能性はあります。

不貞行為ではなく、夫が婚活サイトを利用していたこと自体に対して慰謝料請求することは可能ですが、慰謝料の金額は数十万円にとどまる可能性があります。いずれにしても、サイト上にある夫のプロフィール画面や女性とのやりとりを撮影したりスクリーンショットをとるなどして証拠保全しておくとよいでしょう。

既婚者の婚活サイト利用は二重の裏切り

既婚者である夫が婚活サイトを利用する目的は、知り合った女性と浮気するため、もしくは次の結婚相手を探すためと考えられます。結婚をちらつかせて金銭をだまし取ることが目的でなければ結婚詐欺にはあたりません。

夫が既婚者だと相手女性が故意・過失なく知らなかったのであれば、相手女性に慰謝料請求することはできません。逆に、夫が相手女性から貞操権の侵害による慰謝料請求をされる可能性もあります。