浮気の証拠を手に入れるのは難しいのが現実

離婚や慰謝料請求の際には証拠がモノを言うことはわかっていても、素人が証拠集めをするのは現実には難しいものです。夫が浮気していることは確実だけれど、決定的な証拠を押さえられなければ離婚できないのでしょうか?

浮気の証拠ってどんなもの?

ホテル明らかに浮気の証拠だと思えるものでも、裁判の場では証拠と認められないものもあるので注意が必要です。浮気の証拠と認められるためには、以下のように肉体関係を証明もしくは強く推認させるものであることが必要です。

  • 夫と浮気相手が最低3回ラブホテルへ出入りし、長時間過ごしていることを証明できる写真や動画
  • 夫が浮気相手の家へ最低3回出入りし、長時間過ごしていることを証明できる写真や動画
  • 夫が浮気相手を自宅へ最低3回出入りさせ、長時間過ごしていることを証明できる写真や動画
  • 顔が映っている、性行為中の写真や動画

単なるツーショット写真などでは浮気の証拠とは認められません。あなたから見て完全にアウトと思われるであろうキス写真でも、キスしたから肉体関係を持ったとは断言できない以上、浮気の証拠とは認められないのです。以下のようなものは一般的に考えればじゅうぶん浮気の証拠となりそうですが、法的な観点では浮気の証拠としては認められないので注意が必要です。

  • デートスポットでのツーショット写真
  • キス写真、プリクラ
  • 顔が映っていない、性行為中の写真や動画

夫が浮気を認めなかったら離婚はできない?

認めない民法770条では離婚の訴えを起こせる理由の一つとして「不貞な行為」、つまり浮気を挙げています。夫がどうしても離婚に応じない場合、最終的にあなたは離婚と慰謝料を求めて訴訟を起こすことができます。

夫が離婚を望んでいない場合には、浮気を認めようとしないでしょう。裁判の際には、夫の側に「不貞な行為」があったことを裁判官に認めてもらわなければなりません。そのために上記のような浮気の証拠が必要になるのです。

証拠がなくても夫が認めたら浮気になる?

証拠がなくても夫が自白さえすれば浮気があったと認定され、離婚と慰謝料を求めることはできます。ただし、口頭のみの自白の場合、あとから「そんなことは言っていない」と覆されるおそれがあります。言った言わないの水掛け論になるのを防ぐために、書面やボイスレコーダーなどで必ず自白内容を残すようにしてください。書面で残す場合は、以下のような事項を必ず自筆で書かせ、押印させましょう。

  • 不貞の事実があったこと
  • 不貞行為の期間や回数、日時、場所
  • 既婚者であると浮気相手が知っていたこと
  • 浮気相手の住所、氏名、勤務先、配偶者の有無

夫もしくは浮気相手が自白しても、もう一方が否定することも十分考えられます。その場合は片方のみの自白では足りず、浮気を証明する証拠が必要になってきます。

浮気の決定的な証拠がない時はどうしたらいいの?

考える浮気は確実だけれど今のところ決定的な証拠はないという場合には、興信所などを使って証拠をおさえるという手段も考えられます。しかし、依頼する日数などによっては100万円前後の費用がかかる可能性もあることは覚悟しなければなりません。

プロに頼まずとも、あなた自身が身近なところから浮気の証拠を集めることは可能です。裁判に進んだ場合、証拠は少しでも多いほうが有利なのは言うまでもありません。夫を問い詰める前に、まずは少しずつ以下のような浮気の証拠を集めてください。

  • メールや電話のやり取りの記録
  • ホテルや飲食店などの領収書(レシート)
  • カーナビの記録
  • 相手へのプレゼントと考えられるレシートやクレジットカードの利用明細 など

これらはいずれも決定的な証拠ではありません。しかし小さな事実を積み上げていくことで最終的に、浮気が確かにあったと信じるに足る証拠になりえるのです。

小さな証拠の積み重ねがモノを言う

証拠探し浮気があったことを認めさせるためには、肉体関係があったことを証明もしくは強く推定させる証拠品が必要です。ただし、こうした決定的な証拠がなくても、夫や浮気相手の自白があれば離婚や慰謝料を請求することは可能です。

浮気の自白や明白な証拠がない場合は、浮気の事実が客観的に認められるような状況証拠をできるだけ多く集めるよう努めましょう。