浮気発覚! 離婚するなら今のうち?

30手前の共働き・子なし夫婦。そろそろ子作りする? と話し合っていた矢先に、なんと夫の浮気が発覚! お互いまだ若く身軽なうちに離婚するのもアリかと思えます。それとも、未熟さゆえの過ちと考え、やり直すことを考えるべきでしょうか。


それでも関係修復の努力はしたい

離婚
子供がいる夫婦が離婚するとなると、親権から養育費、子供への影響など、考えなければならないことがたくさん出てきます。夫の浮気があったとしても、子供のことを考えればそうあっさり別れることはできません。その点、お互いまだ若い子なし夫婦であれば、さっさと離婚して新しいスタートを切ったほうが良いようにも思えます。

 

しかしそれでも、一度は関係修復の努力はするべきです。そもそも夫の浮気の原因はなんだったのでしょうか。共働き家庭の場合、家事に仕事にと忙しく、いつの間にか二人の気持ちがすれ違ってしまうことがあります。夫が浮気常習犯ならまだしも、ふとした気の迷いから浮気に走ったのであれば、心から反省し以後同じ過ちは繰り返さない可能性は決してゼロではありません。しっかりお灸をすえたうえで許すという道もありえます。離婚前提で考えず、関係修復の道も視野に入れておくことをおすすめします。

 

夫とじっくり話し合ってみよう

話し合いまずはいちど夫と話し合う機会をつくってみましょう。その際はいきなり浮気のことは持ち出さず、まずは「子供を作るなら、親としての責任も考えないといけないよね」「子供が生まれてから離婚なんてことにならないように、夫婦のあり方を見直してみようか」などとやんわり切り出してみましょう。あなたとの結婚生活や父親になることを夫が真剣に考えているなら、この時点で行いを改めるはずです。しばらく様子見をしましょう。

 

浮気は法が定める離婚原因のひとつ

不倫関係修復がうまくいかず、あなたの中で「やっぱり離婚したい」という結論になった場合、次の一手はどうすべきでしょうか。離婚したい旨を告げた場合、夫がすんなり承諾するとは限りません

 

民法770条1項では「配偶者に不貞な行為があったとき」を離婚原因の一つとして挙げています(1号)。不貞な行為とは、自分の意思で配偶者以外の異性と肉体関係を持つことを指します。協議でも調停でも離婚の合意が得られなかった場合、最終的にあなたは夫の浮気を離婚原因として訴えを提起することになります。

 

浮気を証明するには証拠が必要

メールのやり取り単なる性格の不一致では離婚の際に慰謝料はとれません。離婚と慰謝料を勝ち取るには、夫による不貞行為があったことを主張する必要があります。認めてしまうと自分の不利になるので、夫は浮気したことを否定するでしょう。その場合にはあなたのほうが浮気の事実を証明しなければなりません。

 

探偵や興信所などに依頼すれば、夫と浮気相手がラブホテルへ何度も出入りしている写真などを撮れる可能性があります。しかしプロに頼んだ場合は数十万円単位で出費がかかることは覚悟しなければなりません。まずは自分で、夫の身の回りから浮気の証拠を探しましょう。たとえば以下のようなものも浮気の証拠となりえます。

 

  • 夫と浮気相手のメールのやりとり
  • ホテルの領収書
  • 相手へのプレゼント購入と思われるクレジットカードの利用明細書やレシート、ネットショッピングの履歴 など

 

これら一つ一つは強力な証拠ではありませんが、いくつも積み重ねていくことで夫の浮気を証明できる可能性があります。離婚を決意したら、こうした証拠を集め、保管しておくよう努めてください。

 

離婚を見据えたとき、考えておきたいお金のこと

お金の計算離婚を具体的に検討し始めたとき、真っ先に考えたいのがお金のことです。なかでも財産分与と慰謝料については基本的な知識を身につけておいてください。

 

  • 財産分与で共有財産の半分をもらえる

財産分与では、結婚している期間に夫婦が協力して築いた財産のうち、原則として2分の1を離婚の際に請求することができます。財産分与の対象となるのは現金、不動産、有価証券、家具家電などです。離婚をスムーズに進めるためには、財産分与の対象をあらかじめリストアップし、どれを請求するか決めておくとよいでしょう。

 

  • 夫と浮気相手に慰謝料を請求できる

浮気は倫理上許されない行為であるだけでなく、法律上の不法行為です。夫と浮気相手は共同で不法行為を犯しているということになり、あなたは民法709条等にもとづき両者に対して損害賠償、つまり慰謝料を請求できます。慰謝料の金額は一律に決まっているものではなく個別具体的な事情に基づいて決められますが、だいたい50万円~300万円の幅で考えておけばよいでしょう。慰謝料請求の際には不倫の証拠が重要になりますので、必ず対策をしておいてください。

 

じっくり考え、納得のいく決断を

考える比較的若年で子供がいない夫婦の場合、早期に離婚して新しい人生を始めるという選択肢もありますが、まずは夫と話し合いのうえ関係修復を考えてみることをおすすめします。離婚という結論に至った場合は、財産分与や慰謝料などお金のことを早い段階で考えておきましょう

 

離婚や慰謝料請求の際には浮気の証拠が重要になります。離婚を決意したら、証拠集めと保全に着手してください。