束縛するのにどうして浮気するの?

浮気をしないか常に妻を疑い、「男と会うな」「胸のあいた服を着るな」と束縛する夫。それなのに自分はよそで浮気をしています。束縛するくせにどうして自分は浮気するのでしょうか。

束縛は独占欲のあらわれ

理屈の上では、妻を厳しく束縛する夫はさぞおのれにも厳しいのだろうと思いますよね。しかし実は、束縛のきつい夫こそ浮気しやすいというのが真相です。人は自分を基準に考える傾向があり、束縛夫は自分が浮気するからこそ、妻も浮気するに違いないと考えます。あなたが離れていかないか常に不安を感じているため、あなたの行動や人付き合いを制限して自由を奪おうとします。そうやってあなたを確実にとらえておいて、他の女性にも手を伸ばすのです。

束縛は愛じゃない!共依存に要注意

自分がされてイヤなことは相手にもしないというのが人との関わり方の基本ルールですね。しかし、どこまでも自分に甘い束縛夫にはそんな理屈は通用しません。自分自身のことをまったく信用していない束縛夫は、相手のことも信用することができないのです。「きつく束縛するのは私を他の男にとられたくないからでしょう?それほど深く愛されているのね」と勘違いしてはいけません。束縛するのは愛情ゆえではなく、あなたを自分の思うままに支配し独占したいという気持ちのあらわれです。束縛を愛情の証拠だと勘違いしてしまうと、自分の自由を押し殺し言いなりになることで夫からの“愛情”に応えようとします。夫も自分の束縛を押しつけることであなたに依存し、あなたも外の世界に背を向けることで夫に依存するというように、お互いがお互いに依存する共依存の状態に陥っていくのです

束縛は精神的DVと考えて

服装や交友関係を制限され、思い通りにならないと怒鳴ったり暴力をふるったりするのは精神的DV(モラルハラスメント)にあたります。理不尽な束縛を受け入れていると、夫の要求はこの先どんどんエスカレートするおそれがあります。

共依存の状態にどっぷり浸かってしまうと、夫からの束縛を当たり前のものと感じるようになっていきます。あなた自身の世界がどんどん狭まり、自分がどんなに異常な状態にあるか客観視できなくなります。そうなると共依存から抜け出すことはいっそう難しくなります。共依存状態にある限り、豊かで実り多い人生とは無縁の生き方を余儀なくされることになるでしょう。おかしいと感じたらなるべく早めに、地域の女性センター等の専門機関に相談することをおすすめします。

束縛夫を変えることはできるの?

妻であってもあなたは自由な個人です。夫の所有物ではないことを忘れないでいてくださいね。夫が自分自身の依存心を自覚し、克服する覚悟をしない限り浮気や束縛は続くでしょう。いびつな夫婦関係を修正するには、あなた自身と夫の決意と長い時間が必要になります。束縛夫とやっていく覚悟があるならまずは、自分の意思を尊重してほしいこと、束縛されていると幸せを感じられないこと、自分は絶対に浮気しないから夫にも浮気しないでほしいという気持ちを夫に告げましょう。そして、自分の愛情は揺らがないことを繰り返し夫に伝え、安心させてあげてください。関係が落ち着いたら夫婦二人でカウンセリングを受けに行くことをおすすすめします。

自分に自信がある人は、自分がパートナーから愛される価値のある人間だと確信することができます。まず自分を信じているから、相手を信じることができるのです。離れている時間も相手は自分に誠実でいてくれると信じ、パートナーの自由を尊重します。相手が心のままに行動し、自分の世界を豊かにしてくれることを心から願うことができるのです。お互いを信じ尊重することこそ、幸せをもたらしてくれる夫婦関係の基本だということを心に留めておいてくださいね。

浮気性だからこそ束縛する

束縛する夫は、自分自身が浮気するからこそ、きっと妻も浮気するに違いないと考えています。束縛を愛情と勘違いすると共依存状態に陥るおそれがあることに注意してください。違和感を覚えたら、地域の女性センター等に相談することをおすすすめします。

束縛夫との夫婦関係を正常なものにするためには、夫婦双方の意志が不可欠です。二人でカウンセリングを受けるなどして、夫婦関係を見直す努力をしてみてください。