浮気するくせにどうして離婚に応じないの?

浮気を繰り返してきた夫に愛想を尽かし、離婚を決意。ところが夫に離婚を切り出してみたところ、夫は離婚に応じようとしません。別居を提案してみても、それも断られてしまいました。自分が浮気して離婚の原因を作ったくせに、夫が離婚に応じないのにはどのような理由があるのでしょうか。

夫は都合の良い状態をキープしたいだけ

浮気夫が離婚に応じないのには様々な理由が考えられます。世間体や社内での評判を気にしているのかもしれないし、子どもと離れたくないからかもしれないし、家事をしてくれる人を必要としているためかもしれません。一つ確実なのは、家庭という安定した立場に身を置きつつよその女性との火遊びが楽しめる今の状況は、夫にとってまことに都合のよい環境だということです。

 

夫にとって離婚や別居は、家庭という基盤を失ってしまうだけのこと。自分にとってまったくメリットがないので、応じるわけがありません。あなたは「ほかに好きな人がいるなら離婚に応じるはず」と考えるでしょうが、夫はただ安全に遊びたいだけなのです。夫の言動は一見矛盾しているように思えますが、夫の身になって考えてみれば、とことん身勝手であってもしごく当たり前の判断であることがわかります。

 

別居や離婚に「夫の許可」は必要ない!

判断夫の浮気は離婚を決意するのに十分な理由です。別れると決めたのなら、さっさと行動に移すべきです。夫の承諾を待っていたのでは、いつまでたっても離婚できません。夫が離婚に応じないのが明らかになった以上、離婚できるか今の状態にいつまでも甘んじるかはあなたの行動次第と言えます。誰もあなたの代わりに離婚手続きを進めてくれたり夫を説得したりなどしてくれないのです。

 

本当に離婚したいなら、住む家を探し始めたり、職を探したり、財産分与の計画を練ったりなど、主体的にどんどん動けるはずです。夫が別居に応じないといっても、あなた自身がさっさと家を出て行けばよいだけであって、夫の同意などそもそも必要ありません。あなたがなんとなく二の足を踏んでいるのは、離婚に対する漠然とした不安や迷いがあるからではないでしょうか。夫のほうもあなたの不安や迷いに気づいており、真剣に離婚を望んでいるわけではない、つっぱねていればそのうちあきらめると考えている可能性があります。離婚への意志がどれほど固まっているか、あなたは自分の心に一度問いかけてみたほうがよいでしょう。

 

 

浮気の証拠はやっぱり必要

撮影夫婦には互いに貞操を守る義務があります。これは道徳的な意味合いだけではありません。不倫に対する慰謝料請求を認めていることなどから、法律の上でも夫婦の貞操義務が規定されていると言えます。

 

離婚には、協議離婚、調停離婚、裁判離婚という3つのステップがあります。協議離婚とは夫婦間の話し合いで離婚を決めるもので、お互いが離婚に合意している場合にはこのパターンになります。夫婦間の話し合いがまとまらない場合には家庭裁判所に調停を申し立て、調停委員会のもとで話し合うことになります。夫が調停でも離婚に応じず離婚を成立させられない場合は、家庭裁判所に離婚の訴えを提起します。訴えを提起する際には、民法770条に定める法定離婚事由が必要となります。

 

民法770条では「不貞な行為」を法定離婚事由の一つとして挙げているので、あなたは夫の浮気を理由とする離婚の訴えを提起することができます。浮気の事実はあなたのほうが証拠を挙げて立証していかなければなりません。夫は自分に不利にならないよう、不貞行為があったことを否定すると考えられます。不貞の証拠がないまま訴えを起こすと、最悪の場合あなたの憶測と捉えられ、訴えを棄却されてしまいます。慰謝料や親権、養育費などで有利な条件を得るためにも不貞行為の証拠は非常に重要になります。離婚を決意したら、まず浮気の証拠集めに着手してください。

 

 

きっぱり別れるという決意を持とう

自立浮気を繰り返しているにもかかわらず夫が離婚や別居に応じないのは、現在の状況が夫にとって非常に都合のよいものであり、離婚や別居によって手放したくないからだと考えられます。

 

あなたが本当に離婚を望むなら、夫の同意や許可を待つことなく、別居なり離婚手続きなり、行動を起こしましょう。不貞行為は民法に定める法定離婚自由の一つなので、協議や調停で離婚が成立しなかった場合には家庭裁判所に離婚の訴えを起こすことができます。訴えの提起や慰謝料請求などにあたっては浮気の証拠が必須となります。訴えに踏み切る前に必ず証拠を確保しておいてください。