家庭内別居でも浮気されたら慰謝料請求したい!

家庭内別居状態になってしまったときに夫の浮気が発覚! 夫婦仲はすでに冷めてしまっていても、やっぱり気持ちがおさまりませんよね。浮気相手に慰謝料請求したいけれど、家庭内別居中というのがちょっと不安です。それに、そもそも家庭内別居とはどんな状態を指すのでしょうか。

家庭内別居ってどんな状態?

別離家庭内別居というのは法律用語ではなく、明確な定義はありません。表面は夫婦らしくとりつくろう仮面夫婦状態とは異なり、夫婦間に接触がなく二人の生活が完全に分断されている状態を一般的に家庭内別居と呼んでいます。

家庭内別居が別居として認定されるには、同じ家の中であっても夫婦間で生活スペースをはっきり分け、それぞれ独立した生活を営んでいる必要があります。たとえば次のようなケースでは、家庭内別居が別居として認められる可能性があります。

  • 食事や洗濯などを別にしている
  • 夫婦が直接話をすることがない
  • 性交渉がまったくない
  • 生活スペースを分けている
  • 休日も別々に行動する など

 

夫婦がすでに別居しているか(もしくは別居状態にあるか)、どのくらいの期間別居しているかは、夫婦関係の破綻を判断する際に重要な指標になります。離婚を考えているけれど経済的事情などで別居ができないのであれば、「1階部分は夫、2階部分はあなたが使用する」などの取り決めをした「別居合意書」をあらかじめ作成しておくとよいでしょう。

家庭内別居=夫婦関係の破綻ではない!

破綻民法770条では離婚事由のひとつとして「婚姻を継続しがたい重大な事由」(5号)を挙げています。これは、あなたがた夫婦の状況を客観的に考慮して、もはや夫婦関係が破綻しており維持することは不可能と判断された場合に離婚を認めるとするものです。

ただし、実際に家庭内別居状態だったとしても、その事実だけで婚姻関係の破綻が認定される可能性は低いといわれています。夫婦間の会話が一切ない、寝室も別というケースでも、単に「仲の悪い夫婦」というだけで、修復不可能なまでに破綻しているとまではいえないというわけです。

家庭内別居中の浮気も不貞行為になるけど…

それでは、もし家庭内別居している状態で夫が浮気したらどうなるのでしょうか。これも「婚姻関係の破綻」がカギとなります。

家庭内別居中とはいっても法律上は夫婦であることに変わりはないので、夫の浮気は不貞行為にあたります。不貞行為は民法770条に定める離婚事由のひとつです。ただし、あなたたち夫婦の関係がすでに破綻している状態で夫が浮気したのであれば、夫の不貞行為を理由に離婚請求をしても棄却される可能性があります。ふたりの夫婦関係が破綻したことと夫の浮気に因果関係はないと判断されるためです。

浮気相手に慰謝料請求はできる?

お金それでは浮気相手に慰謝料請求はできるのでしょうか。慰謝料とはそもそも、幸福な結婚生活を送る権利を侵害したことに対して支払われるものです。夫婦関係がすでに破綻している状態であれば、浮気によって権利を侵害されたとはいえず慰謝料請求が認められない可能性があります。ただし、家庭内別居を始める前から浮気の事実があったことを証明できれば慰謝料が認められる可能性があります

仲悪夫婦でも破綻ではない

夫婦仲が冷めきっていても、夫の食事の用意や洗濯など最低限の家事をあなたがしているのであれば、家庭内別居とはいえず夫婦関係は破綻しているとは言えないため、慰謝料を認められる可能性が高いでしょう。

夫に慰謝料を請求した場合には、「すでに婚姻関係が破綻していた」と主張されると考えられます。。夫の浮気を理由として離婚、慰謝料請求をしようという考えがあるなら、家庭内別居は得策ではありません。冷めた気持ちはどうしようもなくても、最低限の家事や会話などの接触を保つように努めてください。

家庭内別居でも夫婦は夫婦

別居家庭内別居に法律上の定義はありませんが、夫婦の居住スペースが明確にわかれているケースでは、一つ屋根の下に住んでいても別居状態と判断される可能性があります。あらかじめ別居合意書を交わしておけばより認定されやすくなります。

 

家庭内別居状態にあるだけでは婚姻関係の破綻とはみなされにくい傾向があります。家庭内別居中の浮気も不貞行為になりますが、すでに婚姻関係が破綻しているのであれば浮気相手への慰謝料請求は認められないことがあります。ただし、婚姻関係が破綻する前から浮気があったことを証明できれば請求が認められる見込みはあります。