本気の浮気に打つ手はある?

夫が浮気相手に本気になってしまい、離婚を迫ってきたらどうしますか? いくら努力しても夫の愛を取り戻すことはできず、夫の態度は冷たいまま。考える時間がほしいと離婚を先延ばしにしても、事態が好転する望みは薄そうです。本気の浮気をされてしまったら、もう離婚するしかないのでしょうか。

いちど心が離れてしまったら取り戻すのは難しい

離れるどんなに愛し合って結婚したカップルであっても、年月が経つにつれ愛情が色褪せてしまうことはあります。結婚後に女磨きを怠るようになってしまい夫にとって魅力的な女性でなくなった、子供ができて男女の関係から母親・父親の関係になってしまった、などはよく聞く話ですね。

知っておきたいのは、あなたがどんなに良い妻、素敵な女性であろうと努力していても、何らかのきっかけで夫がよその女性に目を向けてしまうこともあるということです。夫が当たり前の倫理観・常識を持っているなら、家庭を壊すような真似は避けようとします。しかし、理性の歯止めがきかないほど相手に夢中になってしまうこともあるのです。夫にしてみれば、結婚してから運命の女性に出会ってしまったという心境なのかもしれません。

すでに夫の心は完全に浮気相手に向いている

遊びの浮気であれば、夫はコソコソとふるまい密会をあなたの目から隠そうとします。それはまだあなたに遠慮があるからだといえます。この段階では夫の中では、「浮気相手=遊び相手、あなた=正当な立場」という位置づけです。

しかし、もはや不倫関係を隠そうともせず、浮気相手に本気だと公言する夫の態度を考えると、夫の中ではすでに「浮気相手=正当な恋人、あなた=二人の恋路を邪魔する存在」へ位置づけが変わってしまっているように思えます。まずあなたは、夫の心はもう自分には向いていないという残酷な事実を受け入れなければなりません

夫の人間性に問題あり

夫浮気はもちろん良くないことですが、恋愛感情は善悪の判断を超越したところにあります。夫が他の女性を愛してしまったという心の動き自体は罪とは言い切れません。「私という妻がありながら他の女性を好きになった」と夫を責めてみても虚しいだけでしょう。

しかし、もし夫が誠実な人格を持っているなら、結果としてあなたを裏切ることになってしまったことに対し苦悩や罪悪感を抱くはずではないでしょうか。女性との再婚を望むのであれば、まず妻であるあなたに「申し訳ない」と頭を下げ、離婚を了承してくれるよう頼むのが誠意ある態度というもの。何の落ち度もないあなたに冷たい態度をとり、高圧的に離婚を要求してくる夫は人間性に大いに問題があります。あなたはこのことを深く認識するべきです。

有責配偶者からは離婚請求できないって本当?

有責夫から離婚を切り出されても、あなたにその意思がないなら拒否すればよいのです。協議離婚、調停離婚が成立しなかった場合には最終的に離婚裁判をすることになりますが、有責配偶者である夫からの離婚請求は原則として認められません

ただし、次のような要件を満たす場合には、例外的に有責側からの離婚請求が認められる可能性があります。

  • 別居が長期に及んでいること(おおむね7~8年)
  • 未成年の子どもがいないこと
  • 離婚によって相手方配偶者が経済的に困窮しないこと

夫があくまで気持ちを変えないのなら、最終的には夫の側から離婚請求をすることになるでしょう。そうなると、離婚の成立を阻止するのは難しいというのが現実です。

離婚を新しい出発と考えて

旅立ち夫の側から離婚を請求し、訴えが認められまでには10年近い歳月がかかります。あなたはその期間をどのように過ごしますか? 夫が自分のもとへ帰ってくる日を待ち続けながら過ごしますか? 自分のことしか考えず妻への敬意もないような夫より、あなたにふさわしい男性はたくさんいるはずです。

離婚に際し、あなたの側に明確な落ち度があるわけではないのですから、充分な額の慰謝料や財産分与をもらう権利があります。傷ついた心はお金で癒せるものではありませんが、気持ちのけじめという意味でもきちんと受け取るべきです。悩みに満ちた結婚生活に終止符を打ち、新たな人生を始めることを考えてみてはいかがでしょうか。

新たな幸せに目を向けよう

幸せ夫が他の女性に対し本気になってしまったら、夫婦関係を再構築するのは非常に難しいと考えたほうがよいでしょう。有責配偶者からの離婚請求は原則として認められませんが、別居が長期に及ぶなどの要件を満たす場合には例外的に認められる可能性があります。

関係修復に執着せず、慰謝料や財産分与で有利な条件を得て、新たなスタートを切るという選択肢も検討してみることをおすすめします。