帰ってこない夫を待つのは辛すぎる

ここ数か月の間、無断で外泊し朝帰りを繰り返す夫。夫が帰ってきた時に問い詰めても嘘をつかれるし、逆切れされてケンカになってしまいます。無断外泊をやめる気配は一向にありません。

浮気を疑って調べたところ、女性とLINEでやり取りしているのを発見しましたが、詳細は不明。子供への影響を考えると、夫の無断外泊を放置しておくわけにはいきません。まずどんなことから動き始めればよいのでしょうか。

無断外泊は危険な兆候

警告仕事が激務だったり付き合いの多い職種だったりすると、外泊せざるを得ない場合もあります。しかしそれならそうと説明するはず。ウソをついたり逆切れしたりという夫の反応からみて、後ろ暗いところがあるのはほぼ間違いないでしょう。

家族を心配させたくないという気持ちがあれば無断外泊などできないはず。夫が平然と無断外泊を繰り返せるのは、あなたを気遣う気持ちをすでになくしているからです。無断外泊は家庭放棄の第一ステージととらえてください。なるべく早い段階で問題を解決しないと夫の心はますます家庭から離れ、あなたたち夫婦の関係は幸せとはほど遠いものになってしまうでしょう。

問い詰めても解決しない

夫が無断外泊する理由は浮気の可能性が濃厚ですが、それ以外の可能性もないわけではありません。たとえば、夫婦仲が円満でないと夫は家庭の中で疎外感を覚え、帰宅するのが苦痛になることがあります。家庭が夫にとって居心地のよい場所であったか、いちど振り返ってみてくださいね。

家族に心配や迷惑をかける無断外泊は夫・父親として許されることではありません。あなたの怒りはまことにもっともなのですが、帰ってきた夫を一方的に問い詰めても状況は悪化するばかりです。再構築の余地があるなら、まずは「事件や事故に巻き込まれたんじゃないか不安になるから、必ず連絡してね」「子供やお互いの実家に何かあったとき連絡がつかないと困るから、電話には必ず出てね」と、連絡がないとなぜ困るのか具体的な理由を挙げて伝えてみてください

無断外泊は離婚の原因になる?

ベッド夫があくまで態度を改めないなら、離婚も視野に入ってきます。夫が離婚に応じようとしない場合には裁判離婚へ発展する可能性がありますが、離婚の訴えを起こすには民法770条1項に定められている法定離婚原因のいずれかが必要です。

  • 1号:不貞行為(肉体関係を伴う浮気)
  • 2号:悪意の遺棄
  • 3号:3年以上の生死不明
  • 4号:回復の見込みのない精神病
  • 5号:その他、婚姻を継続しがたい重大な事由

無断外泊は「悪意の遺棄〉にあたる?

夫婦には同居・協力・扶助の義務があり、正当な理由無くこれらの義務を怠った場合には「悪意の遺棄」に該当する可能性があります。以下のような行為が悪意の遺棄にあたると考えられます。

  • 生活費を渡さない
  • 家出を繰り返す
  • 働けるのに働こうとしない
  • 相手を家から追い出す

法律の世界での「悪意」とは、相手に害意を持つという意味ではなく「ある事実を知っていること」を指します。つまり悪意の遺棄とは嫌がらせという意味ではなく、「このようにすれば相手は生きていくのに困るだろう」とわかった上で配偶者としての義務を放棄することです。無断外泊は迷惑この上ないものですが、無断外泊によって家族の生存がおびやかされるとは考えにくく、しばらく無断外泊が続いているという程度では悪意の遺棄と認定されることはないでしょう。

外泊浮気の証拠をおさえるには?

車外泊をする夫は外で何をしているのかというと、浮気をしていることが多いです。悪意の域だけではなく、夫の不貞(浮気)が原因で離婚をすることもできます。

離婚の訴えを提起したり慰藉料を請求したりするためには、浮気(不貞行為)に起因する無断外泊であるということを立証する必要があります。まずは夫の無断外泊の記録をつけてください。無断外泊に一定のパターンがあれば、探偵などに依頼した際に浮気の証拠をおさえやすくなります。また、夫と話し合った際には、録音をしたりメモを残したりして経緯がわかるようにしておきましょう。

無断外泊する際に夫がどこでどのように過ごしているのか調べるには、小型のGPS発信器を車などに取り付けるという方法があります。ただし、使用が発覚した場合、夫からプライバシー侵害を訴えられる可能性もあるので慎重に判断してください。

家庭は生活の基盤

家族夫が正当な理由なく無断外泊を繰り返す場合、家族を顧みる気持ちをすでになくしていると考えられます。再構築を試みるなら、家庭が夫にとって幸せな場所であるか一度ふりかえってみてください。

無断外泊は法定離婚原因である「悪意の遺棄」には該当しないと考えられます。離婚や慰藉料請求を望むのであれば、無断外泊の原因となっている不貞行為を立証する必要があります。まずは夫の無断外泊の記録をつけるようにしてください。