夫は台湾で姦通罪に問われるの?

台湾で単身赴任中の夫は数か月に一度のペースで帰国します。夫は日本にいるときも台湾人女性とメールでやり取りをしています。夫が台湾人女性と浮気していた場合、相手に慰謝料請求することは可能でしょうか。また、台湾には姦通罪があるそうですが、日本人でも姦通罪は適用されるのでしょうか。

台湾には姦通罪が存在する

日本では戦後に姦通罪が廃止されたため、刑法上は不倫は犯罪にはなりません。しかし台湾では姦通罪の規定があり、配偶者のある者が配偶者以外の者と性的関係を持った場合には1年以下の有期懲役が科されると規定されています(刑法第239条)。既婚者と不倫した独身者には相姦罪が成立し、同じく1年以下の有期懲役が科されます。台湾の姦通罪は形骸化された規定ではなく、2012年の統計では男女共に300人以上が姦通罪・相姦罪で起訴・処罰されています。2017年5月、台湾総統府が招集した司法改革国是会議で姦通罪の廃止を進める決議案が採択されましたが、世論調査では姦通罪の廃止に反対する声が圧倒的に多く、廃止への道はまだ遠いようです。

注意すべきなのは、姦通罪・相姦罪は外国人にも適用されるということです。夫が台湾で現地の女性(独身)と浮気している場合、妻であるあなたが告訴権者となります。あなたが告訴すれば、不倫の当事者である夫は姦通罪に問われる可能性があるのです。姦通罪で訴える場合には、ラブホテルの出入り写真など不倫の証拠が必要になります。

台湾人は不倫に寛容?

もし台湾が不倫に寛容なお国柄だったら、姦通罪の規定はとうの昔に形骸化しているはずです。実際に起訴・処罰されている人がおり、姦通罪廃止に反対する声が多いということは、台湾でも不倫は社会的に罰されるべき行為だとみなされていることを表しているといえるでしょう。

台湾はアジアの中でも離婚率が高く、離婚原因の7割以上が不倫だと言われています。日本人と比べ、台湾の人々はよくも悪くも感情をストレートに表します。既婚者でも好きになってしまったら後先を考えず突き進んでしまうところがあるのかもしれません。

慰謝料を払ってもらえる?

相手女性に慰謝料請求すること自体は可能です。ただし、相手が素直に支払いに応じるか、そもそも支払う資力があるかはまた別の話です。基本的に、相手がすんなり慰謝料請求に応じる可能性は低いと考えられます。そもそも相手女性は夫が既婚者だと知らない可能性すらあります。相手の連絡先がわかるなら、「夫が既婚者であること、既婚者と知りつつ不倫を続けるなら相姦罪で当局に通報する」という内容の中国語の警告文を送るのがよいでしょう。

台湾での不倫でも夫に慰謝料請求するのは可能です。離婚を決めたなら、相手女性への分も含めた額の慰謝料を夫に請求し、きっちり払ってもらうのが最も現実的です。

台湾人女性は喜怒哀楽がハッキリしており、日本人にはない魅力があります。いまの夫は彼女に夢中という状態なのでしょう。夫に目を覚まさせるには、甘い恋愛時期が過ぎ去ったあとの現実を見せることが最も効果的です。まずは、夫のしていることは姦通罪にあたることを理解させましょう。もし警察沙汰にでもなったら、仕事への影響は避けられないはずです。そして、台湾人女性と別れなければ離婚すること、離婚になったら財産分与と慰謝料請求、養育費の支払い等を求めることを夫に伝えてください。財産が半分になっても自分と一緒にいてくれるか、将来は夫の両親の介護をしてくれるかどうか、彼女に聞いてみるように促しましょう。

台湾人女性の魅力が情熱的なところだとしたら、日本人女性の魅力は心遣いが細やかで穏やかなところです。夫に対しても、感情をぶつけるのではなく、あくまで「あなたのことを心配している」という気持ちを全面に出して接するように心がけてくださいね。いつか夫も、自分のことをいちばん気にかけてくれる女性のもとへ戻って来るでしょう。

現実を見させることが重要

台湾の刑法には姦通罪の規定があり、台湾在住の外国人にも適用されます。妻であるあなたが告訴すれば、夫は姦通罪に問われる可能性があります。離婚するのであれば、台湾人女性に対する分を含めた額の慰藉料を夫に請求するのが最も現実的です。