浮気して性病に罹った?

夫の財布から泌尿器科の診察券が出てきました。病気のことは何も言っていなかったことを考えると、泌尿器科を受診していることを知られたくないのでしょうか。検査項目にはクラミジアという記載がありました。処方箋を見ると、「ジスロマック」という薬を処方されているようです。これは性病治療に使われる薬ではないでしょうか。

夫には出会い系での浮気未遂の前科があるので、また浮気して性病に罹ったのではないかという疑惑があります。とはいってもデリケートな事柄なので、夫にストレートに聞くのはためらわれます。このような場合、どうしたらよいのでしょうか。

泌尿器科=性病ではない

性病は泌尿器科が扱う項目だということは世間一般に浸透しており、「なんだか調子がおかしいな。もしかしたら性病に罹っているかも」と思ったらまず泌尿器科を受診するのが当たり前となっています。

ただ、泌尿器科では腎臓・膀胱など尿に関する領域および生殖器に関する領域の全般をカバーします。泌尿器科の受診が必ずしも性病罹患を意味するわけではありません。前立腺ガンや前立腺肥大症など男性特有の泌尿器系疾患もあります。泌尿器科というとどうしても性病のイメージが強いかもしれませんが、受診の事実だけをもって性病→浮気なのではないかと不安に思う必要はありません。

参考までに、泌尿器科が扱う病気の例を挙げておきます。

  • 膀胱炎、膀胱ガン、膀胱結石
  • 尿路結石、尿道炎、
  • 性器ヘルペス
  • 前立腺ガン、前立腺肥大症
  • 腎不全、腎盂、腎結石、腎盂ガン、腎臓ガン

夫が性病に罹っている可能性は?

膀胱炎など泌尿器科の病気と性病のクラミジアはどちらも排尿痛を伴います。そのため違和感を覚えて泌尿器科を受診した際、クラミジア感染を疑われて検査をされることもあります。クラミジアを疑ったけれど実際は膀胱炎だったということもあるわけです。クラミジア検査を受けたからといって、性病が原因で受診したとは限らないので注意が必要です。

ジスロマック(アジスロマイシンの日本での商品名)は抗生物質の一種で、細菌を殺す働きがあります。クラミジアは真正細菌の一種であるクラミジア・トラコマチスによって引き起こされる感染症症であり、よく効くジスロマックが処方されるのが一般的です。

ただし、ジスロマックを処方されたからといってクラミジア感染症と断定することはできません。ジスロマックは尿道炎に対しても処方されます。尿道炎はクラミジア菌や淋菌によるもの以外に、雑菌から感染することもあります。菌を持った相手と性交していなくても、尿道炎に罹る可能性はあるのです。

率直に夫に聞いてみよう

もし夫が性病に罹っているとすると、どこでどのようにして感染したのでしょうか。特定の浮気相手から病気を移されることもありえますが、出会い系や風俗のほうが可能性は高いでしょう。クラミジアは風俗で感染する性病の代表とも言われています。また、出会い系では相手のことがほとんどわからないまま肉体関係を持つことになります。よく言われるように、性病という観点からみれば、目の前の相手とセックスすることは、その相手が今まで性的関係を持った人全員とセックスすることと同じです。性病予防にはコンドームの着用が最も効果的なことは一般に広く認知されていますが、キスやオーラルセックスによっても感染する可能性があることは意外と知られていません。不特定多数の相手と関係を持つ以上、性病を100%予防することはできないと考えるべきなのです。

夫婦である以上、夫の性病は本人だけの問題では収まりません。自分を守るという意味でも、夫に病気のことを確認するべきです。浮気によって感染したのではないかという疑惑はひとまずおいて、まずは事実を確認してください。事実がはっきりするまでは夫婦生活を持ってはいけません「部屋を掃除していたら偶然、泌尿器科の診察券を見つけたわ。どこか悪いの?」と心配そうな顔をして夫に聞いてみましょう。性病でなければすぐに病気のことを話してくれるはずです。性病の場合はやはりなかなか告白できないと思われます。「もしかして性病? 風俗でも行ったんじゃない?」などと問いつめると夫が心を閉ざしてしまうので、注意してください。浮気疑惑のことは口に出さず、体調のことだけを聞くようにしましょう。

性病の身体的な辛さや精神面のダメージは大きいはず。もし夫が浮気によって性病をもらってしまったとしても、今度の件で火遊びはもうこりごりと反省したことでしょう。このうえ夫を非難したりしても得られるものはありません。出会い系や風俗の利用はもちろん許せませんが、夫にとっては単なる遊びであり、離婚などはまったく考えていないはずです。すでに夫は自らの愚かな行為の報いを受けています。病気の件にはこれ以上あえて踏み込まないことをおすすめします。

病気のことは必ず夫に確認すべき

泌尿器科を受診するのは性病に罹ったからとは限りません。前立腺や膀胱炎など尿や性器に関する病気である可能性もあります。ジスロマックを処方されていたとしても浮気が原因の性病とは限らないので注意してください。

性病に罹患した場合、特定の浮気相手がいるというより、出会い系や風俗を利用していた可能性が高いでしょう。夫婦である以上、病気のことは必ず夫に聞くべきです。浮気のことを問いつめるのではなく、夫の体調が心配という姿勢を全面に出すとよいでしょう。